6年生おはなし会リスト♪
前回のブログで、6年生おはなし会の様子をお話しました。
→http://mtwinklef.shiga-saku.net/e1009260.html
今回はプログラムと、それぞれの絵本の反応等をお話しさせていただきます。
まずプログラム1番目は、
「うたうされこうべ」
~「読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話 下」(松谷 みよ子・著/筑摩書房)から
むかし。
よごべえ と ごんぞという二人の商人が道ずれになりますが、
ある峠で、ごんぞ は よごべえの首をはね、
よごべえの金を奪って遊び暮らすのです。
そして、3年後、金がなくなった ごんぞ は、仕方なく商いをするため家を出て、
よごべえの首をはねた峠にさしかかるのですが、
されこうべ(しゃれこうべ)になった よごべえが よい声で気持ちよさそうに歌っているのです・・・。
話自体は、復讐劇。とっても恐ろしい、こわーーーいお話です。
6年生、最後、固まっていました・・・。
今回どりーむでは雰囲気を出そうと、部屋を暗くし、ろうそくを灯して話をしました。
子どもたちが固まっているのを見ると、大成功!といえますね(笑)
ちなみに・・・うちの息子くんはちょうど6年生なんですが、
この「うたうされこうべ」が一番深くて面白かったと言っていました。
松谷みよ子さんのこの民話の本、日本の昔話がいっぱい入っています。
昔話といってもよく知る話ではありません。
タイトルの通り、大人が子どもに「読んであげたいおはなし」です!!
「うたうされこうべ」のほかにもこわーーーいお話がいっぱいです。
あ、怖くないのもありますよ!
絵本はいまさら読めないし、、、というご家庭でも
是非お子さんに声を出して読んであげてほしいと思います。
次のおはなしはガラッと気分を変えて。
「ゆけ!ウチロボ!」
(サトシン・作/よしなが こうたく・絵/講談社)
親友だと思っていたてっちゃんに、いきなり殴られた。
いったいどうしてなのかわからない。
悔しくて、悔しくて、、、
主人公は押入れの秘密のコックピットに入って、
「ウチロボ」を発進させるのです。
絵は「給食番長 (cub label)」でおなじみのよしながこうたくさんで、
面白すぎます!
ウチロボの発進シーンも、
てっちゃんをウチロボでコテンパンにやっつけてしまうシーンも、
面白すぎで、そこまでやるか!って感じです。
結局、ウチロボでやっつけるのは、主人公のただの空想。
でも、主人公も、ちゃんとわかっています。
空想のロボでやっつけても、仕方ないってこと。
自分の力で解決しないと、意味ないってことを。
そして、最後のシーンに続くのです。
この本のすごいところは、
ウチロボでやっつけるシーンが、はっきり言って過激で笑えて、
だけど、そこで終わらないところ。
子どもの心を引っ張って、最後のシーン「自分で解決する」につなげるということ!
そして、これがこの本の難しいところだと思うのです。
低学年では、たぶんこの本の良さは分かりません。
ただの暴力シーンが面白おかしく描いてあるだけ、になりがちです。
高学年、6年生だからこそ、の選本です。
この本の真意がわかるのは、高学年でないとわからないと思います。
そして、その真意をくみ取れる心を育てることこそ、
今の子どもたちにとって必要なことだと思います。
さて。この本のお楽しみ、見返しに「ウチロボ大図鑑」が載っています。
かなり楽しいです♪
おはなし会の後に本を手に取り、子どもたちは楽しんでいました。
3冊目は
「おこのみやき」(ひぐちともこ・作/中川洋典・絵/エルくらぶ)
大阪のあるお家。お好み焼きのテレビ中継を見て、お好み焼きを食べようとしますが、
肝心のキャベツがありません。
そこで、お好み焼きを食べにお店に行きます。
大阪弁が軽快で楽しくて、ともかくお好み焼きが食べたくなること間違いなし!!
この本の中で、お好み焼きに入れる具に「かす」というのが出てきます。
「てんかす」ではありません。
牛の腸を大鍋でじっくり炒ったものらしいのです。
この本を読んだ後、「かす」入りのお好み焼きを食べたことがある人がいないか
子どもたちに聞きましたが、誰もいませんでした。
どりーむのメンバーでも、食べたことないけど聞いたことがあるという人が一人だけいただけでした。
いったいどんなにおいしいんだろう???
どなたか教えてください~~。
おはなし会の最後、子どもたちの感想の中で、
「お好み焼きが食べたくなりました」という声がありました。
はい、読んでいる私たちも食べたくなりました~(#^.^#)
4冊目は
月刊かがくのとも 2008年11月 でんちゅう
(野坂勇作・著/ 福音館書店)
電柱、そこら中にありますよね。
その知っているようで知らない電柱の秘密を教えてくれる科学絵本です。
最初の文が
「よく いぬに おしっこを かけられます。
でも、トイレではありません。」
まずこれで、つかみはOK!って感じです(笑)
で、そのあとは電柱の秘密がオンパレード!!
電柱の中はがらんどうで、中にハチが巣をつくることがある。
電柱に書いてある 札は、電気会社や電話会社がそれぞれつけている名前が書いてある。
etc...
大人でも、「へぇ~~」と言わずにはいられないことが満載。
科学絵本って、「知らないことを解りやすくカンタンに教えてくれるんだな」と実感できる一冊です。
最後、「でんちゅう』の本が一番面白かったです」という感想を言ってくれる子もいました♪
担任の先生のほうが「へぇぇ~~~」と声をあげていらして、とても印象的でした(*^-^*)
残念ながらハードカバー化されておらず、図書館で借りてくるしか読む方法がありません。
とってもいい本なので、ぜひハードカバー化してほしいですね~。
最後のお楽しみは、
「きっときってかってきて」(ことばあそびの会 ・著/ 金川 禎子・絵 )
「さむがりやのねこ」(わたなべゆういち・作/フレーベル館)
(2チームなので、1冊づつ別のものを読みました。)
私は「きっときってかってきて」のチームにいたのですが、
この本は、非常にややこしくて読みにくい言葉が「ひらがな」だけで書いてあります。
で、子どもたちにこれを読んでもらうというスタイル。
先生も生徒も一緒になって、どうなってる?どこが意味の切れるところ?と悪戦苦闘で
とっても盛り上がりました(*^-^*)
以上5冊のプログラム。
今年は途中で、まどみちおさんの詩「ゆきがふる」を
子どもたちに目を閉じてもらって司会が読み、
次に子どもたちと一緒に声を出して読みました。
おはなし会の日は、ちょうど雪が降っていて本当にばっちりの詩でした♡
以上が今年の6年生おはなし会プログラム。
6年生にとっては、たぶん「人に絵本を読んでもらう」ことは久しぶりだし、最後になることでしょう。
楽しい思い出になってくれたらうれしいなと思います。
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今回はプログラムと、それぞれの絵本の反応等をお話しさせていただきます。
まずプログラム1番目は、
「うたうされこうべ」
~「読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話 下」(松谷 みよ子・著/筑摩書房)から
むかし。
よごべえ と ごんぞという二人の商人が道ずれになりますが、
ある峠で、ごんぞ は よごべえの首をはね、
よごべえの金を奪って遊び暮らすのです。
そして、3年後、金がなくなった ごんぞ は、仕方なく商いをするため家を出て、
よごべえの首をはねた峠にさしかかるのですが、
されこうべ(しゃれこうべ)になった よごべえが よい声で気持ちよさそうに歌っているのです・・・。
話自体は、復讐劇。とっても恐ろしい、こわーーーいお話です。
6年生、最後、固まっていました・・・。
今回どりーむでは雰囲気を出そうと、部屋を暗くし、ろうそくを灯して話をしました。
子どもたちが固まっているのを見ると、大成功!といえますね(笑)
ちなみに・・・うちの息子くんはちょうど6年生なんですが、
この「うたうされこうべ」が一番深くて面白かったと言っていました。
松谷みよ子さんのこの民話の本、日本の昔話がいっぱい入っています。
昔話といってもよく知る話ではありません。
タイトルの通り、大人が子どもに「読んであげたいおはなし」です!!
「うたうされこうべ」のほかにもこわーーーいお話がいっぱいです。
あ、怖くないのもありますよ!
絵本はいまさら読めないし、、、というご家庭でも
是非お子さんに声を出して読んであげてほしいと思います。
次のおはなしはガラッと気分を変えて。
「ゆけ!ウチロボ!」
(サトシン・作/よしなが こうたく・絵/講談社)
親友だと思っていたてっちゃんに、いきなり殴られた。
いったいどうしてなのかわからない。
悔しくて、悔しくて、、、
主人公は押入れの秘密のコックピットに入って、
「ウチロボ」を発進させるのです。
絵は「給食番長 (cub label)」でおなじみのよしながこうたくさんで、
面白すぎます!
ウチロボの発進シーンも、
てっちゃんをウチロボでコテンパンにやっつけてしまうシーンも、
面白すぎで、そこまでやるか!って感じです。
結局、ウチロボでやっつけるのは、主人公のただの空想。
でも、主人公も、ちゃんとわかっています。
空想のロボでやっつけても、仕方ないってこと。
自分の力で解決しないと、意味ないってことを。
そして、最後のシーンに続くのです。
この本のすごいところは、
ウチロボでやっつけるシーンが、はっきり言って過激で笑えて、
だけど、そこで終わらないところ。
子どもの心を引っ張って、最後のシーン「自分で解決する」につなげるということ!
そして、これがこの本の難しいところだと思うのです。
低学年では、たぶんこの本の良さは分かりません。
ただの暴力シーンが面白おかしく描いてあるだけ、になりがちです。
高学年、6年生だからこそ、の選本です。
この本の真意がわかるのは、高学年でないとわからないと思います。
そして、その真意をくみ取れる心を育てることこそ、
今の子どもたちにとって必要なことだと思います。
さて。この本のお楽しみ、見返しに「ウチロボ大図鑑」が載っています。
かなり楽しいです♪
おはなし会の後に本を手に取り、子どもたちは楽しんでいました。
3冊目は
「おこのみやき」(ひぐちともこ・作/中川洋典・絵/エルくらぶ)
大阪のあるお家。お好み焼きのテレビ中継を見て、お好み焼きを食べようとしますが、
肝心のキャベツがありません。
そこで、お好み焼きを食べにお店に行きます。
大阪弁が軽快で楽しくて、ともかくお好み焼きが食べたくなること間違いなし!!
この本の中で、お好み焼きに入れる具に「かす」というのが出てきます。
「てんかす」ではありません。
牛の腸を大鍋でじっくり炒ったものらしいのです。
この本を読んだ後、「かす」入りのお好み焼きを食べたことがある人がいないか
子どもたちに聞きましたが、誰もいませんでした。
どりーむのメンバーでも、食べたことないけど聞いたことがあるという人が一人だけいただけでした。
いったいどんなにおいしいんだろう???
どなたか教えてください~~。
おはなし会の最後、子どもたちの感想の中で、
「お好み焼きが食べたくなりました」という声がありました。
はい、読んでいる私たちも食べたくなりました~(#^.^#)
4冊目は
月刊かがくのとも 2008年11月 でんちゅう
(野坂勇作・著/ 福音館書店)
電柱、そこら中にありますよね。
その知っているようで知らない電柱の秘密を教えてくれる科学絵本です。
最初の文が
「よく いぬに おしっこを かけられます。
でも、トイレではありません。」
まずこれで、つかみはOK!って感じです(笑)
で、そのあとは電柱の秘密がオンパレード!!
電柱の中はがらんどうで、中にハチが巣をつくることがある。
電柱に書いてある 札は、電気会社や電話会社がそれぞれつけている名前が書いてある。
etc...
大人でも、「へぇ~~」と言わずにはいられないことが満載。
科学絵本って、「知らないことを解りやすくカンタンに教えてくれるんだな」と実感できる一冊です。
最後、「でんちゅう』の本が一番面白かったです」という感想を言ってくれる子もいました♪
担任の先生のほうが「へぇぇ~~~」と声をあげていらして、とても印象的でした(*^-^*)
残念ながらハードカバー化されておらず、図書館で借りてくるしか読む方法がありません。
とってもいい本なので、ぜひハードカバー化してほしいですね~。
最後のお楽しみは、
「きっときってかってきて」(ことばあそびの会 ・著/ 金川 禎子・絵 )
「さむがりやのねこ」(わたなべゆういち・作/フレーベル館)
(2チームなので、1冊づつ別のものを読みました。)
私は「きっときってかってきて」のチームにいたのですが、
この本は、非常にややこしくて読みにくい言葉が「ひらがな」だけで書いてあります。
で、子どもたちにこれを読んでもらうというスタイル。
先生も生徒も一緒になって、どうなってる?どこが意味の切れるところ?と悪戦苦闘で
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子どもたちに目を閉じてもらって司会が読み、
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